ねぇ、お願い


はやく、早く 思い出して・・・・。


ここに


いるから・・・・。






Act.1 光と闇









どうしてだろう あたしたちの恋は
うまく いかない・・・・。




道明寺が刺された。
それは
あたしが素直になった直後のこと。


拉致る様に連れて行かれたあの島で
ずっとあたしだけに差し出され続けた あいつの手を
掴むことが 本当に
やっと
出来た。


それは
ほんの僅かな時間・・・・・




儚く 脆く まるで砂が
こぼれてゆくように
崩れていった。





必死に
命だけは助けて欲しいと神様に願った想いは
確かに
叶ったけど
道明寺は あたしのことだけ
きれいに忘れてしまっている。




道明寺。
あたしは どうすればいい?
自分の出した結論が
正しいなんて 思ってないよ・・・。


だけど
あたしの世界は 現実は
いくら考えてもひとつしか答えが出てこない。
今のままじゃどうしようもないよ・・・。




確実に分かるのは
もう2ヶ月経つのに
あんたがあたしのことを完全に忘れていること・・・。




そして 道明寺に一番近い場所に
今いるのは
あたしじゃなくて
海ちゃんだってこと・・・。






ねぇ 道明寺。
もう 本当にあたしのこと思い出してくれないの?
あの冷たい瞳で
見られるのは耐えられないよ。




このままだと 間違いなく後悔する。
嘘でもいいから 抱きしめてよ。
あたしに
大丈夫だって 言ってよ。


お願い 不安を取り除いて・・・。










アトガキ

お礼作品のはずなのにこんなのでスイマセン。
次回はもう少し話も進むと思うので勘弁して下さい。
感想いただけると励みになりますので、よろしくお願いします
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